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Web制作の仕上がりはヒアリングで決まる?シートの項目や注意点を徹底解説!

公開日 2023.07.31最終更新日 2023.12.15

Web制作において、クライアントの要望を正確に汲み取ることは非常に大切です。

要望を汲み取るためにヒアリングは重要な工程であり、ヒアリングシートを作ることで要望の整理や確認がしやすくなり、誤解やミスを予防も可能です。

この記事では、Web制作において欠かせないヒアリングについてや、シートに記載するべき項目や注意点に関して詳しく解説します。

 

Web制作におけるヒアリングとは?

ここでは、Web制作におけるヒアリングの目的やタイミング、情報をまとめるためのヒアリングシートについて解説していきます。

ヒアリングの目的

ヒアリングの目的は、クライアントやユーザーの要望を正確に把握することです。Web制作におけるお互いの認識がずれていては、要望にのっとったサイトを作り上げることは不可能です。

また、アクセス解析やアンケート調査などのデータも参考にしつつ、Webサイトの目的やターゲットを明確にし、効果的なWebサイトを制作するための基本となる工程となります。

打ち合わせでしっかりヒアリングをして目的や要望を確認し、Web制作の方向性を決定していきましょう。

ヒアリングシート

ヒアリングシートは、ヒアリングで得た要望を整理するためのツールです。Webサイトに必要な項目を整理し、クライアントと一緒に確認しながら埋めていきます。

ヒアリングシートに記載するべき項目には、以下のようなものが考えられます。

  • サイトの目的やターゲット
  • サイトに欲しい機能やコンテンツ、デザインのイメージ
  • サイトの必要ページ、ページごとの目的、コンテンツの概要
  • サイトの表示言語、デバイス、ブラウザ対応などの技術的要件

ヒアリングシートは、制作途中でも要望の変更があった場合にも追記できるようにしておくとよいでしょう。

ヒアリングのタイミング

ヒアリングは、Web制作前の段階で行うことが望ましいです。ターゲットやコンセプトなど、Webサイトの基本的な部分は初期段階で決定しておく必要があります。

制作進行中にもヒアリングは継続的に行うと良いでしょう。設計や開発に取り組むスタッフとクライアントの間で意見や要望の食い違いがある場合は、随時調整を行いながら制作を進めることが重要です。

また、デザインや機能のアイデアが出たらヒアリングシートに追記していくことで、情報共有も可能です。

 

ヒアリングシートに記載すべき項目

Web制作におけるヒアリングシートは、クライアントの要望やニーズを把握し、制作の方針を決める上で欠かせないものです。具体的には次の項目を記載することが重要です。

  • 基本情報
  • 現状と今後の課題
  • 業務内容とターゲット
  • 掲載希望コンテンツ
  • サイトデザイン
  • サイトの仕様
  • 予算・納期
  • サイト公開後の運用

クライアントとのミーティングや打ち合わせの中で、可能な限り詳細に情報を把握することが制作の成功につながる重要なポイントです。

それぞれ項目について詳しく見ていきましょう。

基本情報

企業名、業種、住所、電話番号、メールアドレスなど、Web制作の打ち合わせをしていくクライアントの基本情報をまとめておきましょう。

現状と今後の課題

サイトを制作する前の課題をリストアップし、改善するための方針を立てることが重要です。

既存サイトの場合は、現状の課題を洗い出すことで今後の改善についての要望を確認します。新規サイトの場合は、目的や目標、競合環境、アピールポイントなどを明確に打ち出すことが大切です。

業務内容とターゲット

クライアントの業務内容や、提供する商品・サービスを把握することもWeb制作のうえで大切なポイントです。

その上で、ターゲット層やニーズ、その他の想定される利用者属性(年齢層、性別等)の情報を把握しておくことが必要です。

掲載希望コンテンツ

クライアントがWebサイトに掲載を希望するコンテンツ内容を明確にすることも大切です。

具体的には、どのようなページを作りたいのか、どのような文章を掲載したいのか、どのような画像や動画を使用したいのかなどを詳しく記載します。

既存のサイトの場合は、そのまま転用したいコンテンツがあるかどうかなども確認しておきましょう。

サイトデザイン

クライアント側がどのようなイメージを目指すのか、デザインのカラーイメージや配色、フォントの希望などを明確にします。

すでに会社のイメージカラーやコンセプトがある場合には、それも共有しておきましょう。

サイトの仕様

クライアントの希望に沿ったサイトを構築するためには、サイトやシステム自体の仕様についてもしっかりと聞き取ることが必要です。

対応デバイスやブラウザの種類、SNSとの連携なども意見や要望をヒアリングします。

サイトのスクロールの設定方法やページレイアウト、モバイルやスマートフォンの画面サイズに対応するレスポンシブデザインなど、希望するコーディングや仕様のすり合わせは大切です。

予算・納期

Web制作に使える予算や希望納期は、制作前に明確にしておきます。

提示された予算に見合った作業工数がどれくらいなのか、それぞれの作業にはどれくらいの日数が必要なのかといった打ち合わせが大切です。

初期段階でしっかり意見をすり合わせておくことで、希望通りの予算や納期をクリアすることも可能になります。

サイト公開後の運用

サイトが公開された後の運用方法についてもヒアリングの段階で打ち合わせておきます。

サイト内のコンテンツの更新方法、管理画面の設置、セキュリティ対策やバックアップの取り方など、運用に必要となる情報を詳しく記載します。

ヒアリングシート作成の際の注意点

ヒアリングシートは、クライアントの要望を正確に把握するための大切なツールですが、作成する際には注意が必要です。

認識のすり合わせをしておく

クライアントから伝えられたニーズや要望は、必ずしもクライアント自身のイメージ通りとは限りません。制作会社側も、クライアントの要望を正しく理解するために、細かな確認や補足を行う必要があります。

そのために、ヒアリングシートにはクライアントの要望を詳細に記載するだけではなく、制作会社がクライアントのイメージを正確に把握するためにも、認識の擦り合わせを十分にしておくことが大切です。

しっかりとすり合わせを行うことで、ヒアリングの時点でお互いに不明点が残らないようにします。

視覚的にも確認

デザインや配色は、口頭や文章だけではなかなか明確にはイメージしにくいものです。お互いのイメージするものに齟齬がある場合、完成した後のクレームにもつながりかねません。

そういった事態を避けるためには、過去の実績やベンチマークとしたサイトなどを参考資料として提示するのも良いでしょう。

受け身にならない

クライアントの要望を引き出そうとするあまり、制作会社側が受け身になりすぎないようにしましょう。

ヒアリングを行う担当者は、質問を投げかけてクライアントのニーズを掘り起こすことも大切ですが、Web制作のプロとしての提案も必要です。

まとめ

Webサイト制作において、ヒアリングはクライアントとの良好な信頼関係を築くためにも必要な工程です。丁寧にヒアリングシートを作成することでクライアントの要望を明確にし、ニーズに応えたWeb制作が可能になります。

この記事で紹介したヒアリング項目や注意点などを参考に、自社に合ったヒアリングシートを作成し、クライアントに喜ばれるWeb制作を実現しましょう。